第二種電気工事士試験の合格に向けて!2022年 筆記試験の勉強方法

第二種電気工事士の試験の申し込みが始まりました。

2020年度の試験に合格したので、勉強方法や勉強時間をご紹介します。

電気工事士の資格に興味のある方だけでなく、1度試験に落ちてしまった方にも、おすすめの勉強方法を載せています。

筆者は、電気関係の計算や器具の名前など、全然知らない状態で勉強を始めています。

このように、過去問を解いてみて意味が分からなかった人でも1発合格は可能なので、頑張って勉強しましょう!

第二種電気工事士の試験について知りたい方は、下記記事も書いていますので確認してみてください。

第二種電気工事士の試験合格までの流れ

筆記試験が終わっている方は、技能試験の勉強方法をご覧ください。

技能試験の練習セットの選び方とおすすめ!第二種電気工事士

合格できるのか?難易度は?

始めに、難易度を確認しておきましょう。

受験して合格する人の割合は、60%以上です。

第二種電気工事士は、高校生の受験が多い資格です。

学校でしっかりと勉強して受ける人が多いので、合格率は高めなかもしれません。

過去問や候補問題が公開されているのも、有り難いですね。

第二種電気工事士の資格は、2つの試験があります。

4択の筆記試験と実技の技能試験です。

この2つの試験に、上期と下期の2つの日程が用意されています。

上期は、5月末の筆記試験と7月中旬の技能試験に合格する必要があります。

下期は、筆記試験が10月末、技能試験が12月中旬です。

上期の筆記試験で合格、技能試験で不合格の場合、下期の筆記試験が免除されます。

筆記試験と技能試験の間の期間が、2か月ほどあるので、筆記試験が終わってから技能試験の勉強を始めても間に合います。

まずは、筆記試験に集中しましょう。

合格できるかの判断には、試験の内容を確認する必要があります。

筆記試験の過去問は公開されているので、確認してみてください。

例題も載せておきます。

多数の金属管が集合する場所等で、通電を容易にするために用いられるものは。

イ.分電盤

ロ.プルボックス

ハ.フィクスチュアスタッド

ニ.スイッチボックス

勉強を進めれば、この問題は簡単に解けるようになります。

技能試験は、13問の候補問題が予め公開されます。

候補問題の中から1問が出題されます。

13問全てを練習して、どの問題が出題されても解けるようにしておけば合格できます。

勉強の苦手な人でも合格することはできると思います。

計算問題の配点は少なく、単純な暗記ができれば合格点は目指せます。

技能試験も、候補問題が公開されている為、練習さえすれば合格できます。

しっかりと勉強する時間をとって、1発合格を目指しましょう!

合格に必要な勉強時間

必要な勉強時間は、得意不得意や勉強の仕方によって変わってきます。

ズバリ何時間と言うことはできませんね。

目安の時間を載せておきます。

結論から言うと、筆記試験は50~65時間、技能試験は20〜35時間です。

勉強時間の内訳を紹介しておきます。

筆記試験は、分野ごとに必要な勉強時間を紹介します。

  • 器具の特徴 15~30時間
  • 計算問題 10時間
  • 配電や電線の選定方法 10時間
  • その他(規定など) 2時間
  • 配線図 10時間

暗記が苦手な方は、もう少し時間がかかるかもしれません。

筆記試験の勉強時間は、本当に個人差が大きいと思うので参考にする程度に留めてください。

実際に、1時間の勉強で参考書をどの程度進められるかを確認するのが一番です。

交流回路の仕組みなど、理解できないと何日も悩む可能性もあります。

技能試験は、1問1時間半かかるなら19時間必要です。

2回目は、40分ほどで解けるとして、8時間ほどでしょうか。

合計27時間必要な計算ですね。

1回目の施工が、答え合わせも含めて1時間でできるなら、約20時間あれば十分です。

筆者は、1回目はほぼ2時間かかっていたので、35時間くらい勉強した可能性があります。

筆記試験で合格するために

まず、筆記試験に合格しなくてはなりません。

3月に申し込みをして、5月に筆記試験があります。

申し込みと同時に勉強を始めても、筆記試験の勉強をできる時間は、2ヶ月ほどです。

2ヶ月と聞くと、短いですね。

しかし、単純な暗記なので、繰り返せば2ヶ月で十分覚えられます。

筆記試験の合格ラインは約60点です。

60点ピッタリでないこともあるようなので、約60点としておきます。

1問2点の問題が、全部で50問あります。

問題1 一般問題(60点)、問題2 配線図(40点)という構成になっています。

問題2は、配線図を見ながら解く問題です。

この図記号が示す器具の役割は何か?というような問題が出題されます。

図記号もしっかりと覚えましょう。

図記号が何か分からなくても、これから勉強すれば大丈夫です。

60点以上を獲得するためには、得意な分野で得点を伸ばすのがおすすめです。

配線に使用する器具の名称や使い方、配線の方法などを問う問題が、約20問あります。

覚えれば解答できるので、この分野に重きをおいて勉強する方法が一般的なようです。

40点獲得できれば、その他の分野で約20点で合格できます。

筆記試験に出題される内容は?

そもそも、どんな問題が出題されるのか、イメージしづらいですね。

2ヶ月で60点以上とれるようになる必要があります。

計画的に勉強しないと、間に合わなくなる可能性があります。

また、難しい分野でつまづいて勉強を諦めてしまうのは勿体ないです。

出題内容を理解して、簡単な分野で点を稼ぎましょう。

分野は、大きく分けて4つです。

  • 計算問題 約10問
  • 関連知識を問う問題 約15問
  • 規定に関する問題 約5問
  • 器具の特徴に関する問題 約20問

まずは、それぞれの分野で出題される内容を理解しましょう。

それから、重きを置いて勉強する分野や捨てる分野を考えてみてください。

計算問題は、電圧、電流、抵抗を求める基本的な計算問題から、交流回路、インピーダンス、リアクタンスといった複雑な問題まであります。

計算が苦手な人は、無理に時間をかけなくても良いかもしれません。

続いて、関連知識を問う問題についてです。

この問題は、範囲が広く勉強時間もたくさん必要な分野です。

内容としては、配線方法の決まりや接地の仕方、各電気工事の方法などです。

差込型コネクタやリングスリーブの選定もこの分野に含めました。

問題数も多いので、しっかりと時間を取って覚える必要があります。

これがケーブル工事か!あれががいしか!と普段何気なく目にしているものが関係していることもあるので、楽しい分野でもあります。

身近なものと関連付けて勉強してみてください。

次に、規定に関する問題です。

この分野は、問題数が約5問と少ないですね。

しかし、簡単な問題が多く、得点源となるので満点を目指しましょう。

電気事業法、電気工事士法、電気工事業法、電気用品安全法の4つについて、基本的なことを覚える問題です。

最後の器具の特徴に関する問題が、電気工事に使用する器具や電線について覚える問題です。

写真を見て、名前、図記号、役割が分かればだいたいは解けます。

たまに、許容温度などの特徴を問う問題もありました。

器具や電線は種類が多く、覚えるのにはそれなりに時間がかかります。

しかし、知っていれば解けるような問題なので、ひたすら覚えて得点源にしましょう。

各分野の特徴がつかめましたか。

全体像が分かったところで、具体的な勉強方法を紹介します。

筆記試験のおすすめの勉強方法

分野ごとに、おすすめの勉強法を紹介していきます。

器具の特徴に関する問題

まずは、配点の高い器具の特徴についての分野から勉強しましょう。

おすすめの勉強方法は、参考書で分からない所を調べつつ、ネットで学習する方法です。

おすすめの学習サイトはこちらです。

第二種電気工事士 鑑別

筆者がお世話になった、「電気の資格とお勉強」というサイトです。

とりあえず、アクセスしてみてください。

ページの下の方の「識別 関連記事一覧」から好きな器具を選んで、読んでみてください。

勉強しにくいな、と感じたら他のサイトを検索してみましょう。

このサイトでの勉強方法を紹介します。

まずは、画像を見ながら器具の名称や使い方を覚えます。

分からないことが出てきたり、詳しい内容が知りたい方は、参考書や検索で調べましょう。

最後に、4択テストで覚えたかどうか試してみます。

間違っていたところを、次回間違えないように確認します。

この繰り返しで、自然と覚えていきます。

隙間時間でも勉強できる分野なので、筆者は昼休みにテストを1問ずつくらい解いていました。

写真を見て、名前、図記号、役割が分かるようになることを目指しましょう。

器具や電線について分かってくると、電気工事に関する知識の分野が理解しやすいと思います。

例えば、可とう電線管工事と言われても、可とう電線管の画像がイメージできないとどんな工事か分かりにくいですね。

分からない単語をなくす意味でも、電気工事に関する知識の分野を勉強する前に勉強を始めておくのがおすすめです。

ただ、暗記だけでは飽きてくると思うので、計算問題や配線方法などについて同時に勉強するのはアリだと思います。

計算問題

計算問題は、参考書でじっくり勉強するのが良いと思います。

実際に紙に書いて計算しながら勉強するときは、スマホやパソコンの画面より、参考書の方が勉強しやすいと思います。

また、勉強の分野が分かりにくいので、参考書でどんな内容が出題されるのか確認するのがおすすめです。

計算問題にどんな公式を使うのか、器具の数はどのくらいあるのかといった、勉強する内容の全体像を掴むには参考書の方が向いていました。

解き方や考え方を参考書で勉強して、実際に練習問題を解いてみましょう。

間違えていたら、なぜ間違ったのかを確認します。

解き方に迷った問題も、正しい解き方で解けたのか確認します。

試験が近くなったら、必要な公式をまとめてメモしておくことをおすすめします。

試験直前に見直して、忘れないようにしましょう。

参考書は、基本的なことさえ書いてあれば良いので、好みのもので大丈夫です。

Amazonで良さそうなのは、下の参考書でした。


2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい~っと合格
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楽天では、こちらが分かりやすそうでした。


2023年版 第二種電気工事士試験 完全攻略 筆記試験編 [ 佐藤 共史 ]
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筆者は、中古の安い参考書を使いました。

1000円以下で購入できたので、手軽に用意できました。

しかし、古くて過去の情報が書いてあったり、表現が分かりにくい部分がありました。

お金に余裕があれば、新品を購入した方がストレスなく勉強ができると思います。

関連知識を問う問題

電気工事関連の知識を問う問題は、早めに勉強しておくことをお勧めします。

範囲が広く覚えることが多いので、ノートにまとめたりマーカーで印をつけたりして後から見直せるように勉強しましょう。

筆者は、ノートにまとめつつ、分かりやすい表などに付箋を貼って勉強していました。

テスト直前には覚えていない分野をまとめておいて、試験前に見直しました。

具体的には、接地の種類引込口の高さなどを見直していました。

付箋を貼った部分も見直して、直前に覚えました。

規定に関する問題

規定に関する分野の勉強方法はシンプルです。

まず、一通り参考書を読んで理解しましょう。

あとは、ノートやメモに必要な部分をまとめるだけです。

試験直前に見直して覚えておければ、問題ありません。

筆者は、一通り読んで理解し、試験の少し前にもう一度読み直しました。

試験当日は、よく出題される部分を読み直しただけです。

覚えることも少なく、比較的簡単な分野です。

もちろん、油断は禁物ですがそこまで時間をかける必要はないと思います。

過去問を解く

すべての分野の勉強が終わったら、過去問を解いてみましょう。

過去問で80点ほど取れるようなら、安心ですね。

過去3年分くらい解いてみてはいかがでしょうか。

問題の傾向や自身の平均点が分かってくると思います。

筆者は、試験直前まで50点台しか取れず、かなり焦っていました。

しかし、直前の見直しと運に恵まれて合格できました。

最後まで諦めずに勉強しましょう。

まとめ

第二種電気工事士を目指す方向けに、おすすめの勉強方法を紹介しました。

自分にもできそう…と思ったら、さっそく勉強を始めましょう!

まずは、筆記試験の参考書の用意です。

通販だと、すぐに注文できて便利ですね。

欲しい参考書を求めて、書店巡りをする必要もありません。

安く済ませたい方は、リサイクルショップもおすすめですが、古すぎる書籍は避けましょう。

器具や試験の内容は変化していくので、古すぎると混乱の原因になります。

参考書を用意して、やる気があるうちに勉強してみてください。

合格目指して頑張りましょう!

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