電気工事士の技能試験の練習に必要な、電線と器具のセットについて紹介します。
技能試験は実技のため、練習が必要になります。
技能試験の概要について知りたい方は、下記記事の方を参考にしてください。
第二種電気工事士試験に合格する為に!2022年 技能試験の勉強方法
今回は、これから技能試験の練習を始める方向けに、技能試験用の練習セットの選び方を紹介します。
きっちり準備したい方向けから、安く済ませたい方向けまで、いくつかの選択肢を用意しました。
技能試験の練習セットは、意外と種類が多くてややこしいです。
間違って購入してしまわないように、選ぶ際の注意点も確認してください。
練習セットを買う時に確認すること
器具・電線のセットは、名称がややこしく、どれを買っていいか分かりづらいです。
購入する前に、以下の4つを必ず確認しましょう。
- 第一種なのか第二種なのか
- 電線のセットか器具のセットか
- 何回分なのか
- 今年のものか過去のものか
これだけ確認すれば、間違って購入する可能性は低くなると思います。
まずは、第一種電気工事士用か第二種電気工事士用かを確認します。
自分の受ける試験に合ったものを購入しましょう。
早めに購入する場合、1年前のセットが販売されていることがあります。
今年のものであることも、確認しましょう。
続いて、練習セットに何が含まれるのかを調べてください。
電線のみのセットなのか、器具と電線のセットなのか、工具や便利なアイテムが付属しているのかを確認しましょう。
購入するセットのタイトルとセットの内容を見ましましょう。
タイトルに、器具・電線セットなどの表記があるはずです。
セット内容は、画像だけではなく説明文で確認することをお勧めします。
価格は、2021年5月現在で、電線のみの場合が1回分で1万円ほど、器具がセットのものが1回分で15000円~です。
安すぎる場合は、電線のみのセットの可能性があるので、しっかりと確認しましょう。
同じように、何回分のセットなのかも確認します。
器具は使いまわしができるので、電線の長さが2回分、3回分となります。
どのくらい練習したいかによって、購入するものを決めてください。
筆者は2回分のセットを購入して、満足いくまで練習できました。
1回分のセットを購入して、2回目以降はホームセンターで必要な電線のみ買い足す形でも良かったと思います。
ただ、電気工事についての知識ゼロの状態で、1回分は不安だったので2回分購入しました。
結果的には、買い足す心配もせずにたっぷり練習できて、良かったと思っています。
何回分のセットなのかは、タイトルを確認しましょう。
価格は、1回分が1万円後半くらい、3回分が3万円くらいです(2021年5月現在)。
安すぎる場合は、回数とセット内容を確認しましょう。
おすすめの器具・電線(練習セット)第二種電気工事士
初めて電気工事の勉強をするという方には、2回分のセットをお勧めします。
第二種、電線・器具セット、2回分というキーワードを確認して、購入しましょう。
今年の試験用であることも確認してください。
準備万端シリーズ
一番のおすすめは、準備万端シリーズです。
令和5年度版 準備万端シリーズ 第二種電気工事士 技能試験練習材料セット(2回練習分)「2種参考書・実技動画解説・オンラインセミナー・質問サービス・電工部材はずしキー・消耗品セットなどが付属」
準備万端という名前の通り、充実した内容が特徴です。
動画や質問サービス、消耗品セット、タイループ、プレートはずしキーも含まれます。
プレートはずしキーは、一度取り付けた電線を、引き抜くときに便利なアイテムです。
間違った配線をしてしまった時には、一度取り付けた電線を抜かなくてはなりません。
器具の専用の差込口にマイナスドライバーを差し込むと、電線が抜ける仕組みになっています。
しかし、マイナスドライバーは分厚く、差込口を傷つけたり、うまく差込口に入らない場合があります。
プレートはずしキーなら、差込口の隙間に合った設計になっているので、スムーズに電線を引き抜けるのです。
プレートはずしキーがあると、コンセントなどの使いまわしがしやすくなりますね。
タイループは電線を一時的にまとめておくための道具です。
リングスリーブで圧着する電線が分かりやすくなります。
また、消耗品のリングスリーブ、連用取付枠、交換用ネジなどがセットになった消耗品セットもついてきます。
リングスリーブの圧着に失敗したり、何度も練習したい時に消耗品セットがあるとありがたいですね。
ホーザン DK-52
次に、ホーザンのセットも良いと思います。
【毎月1日と5の倍数の日はポイント3倍】【2023年度対応】ホーザン 第二種電工試験練習用 2回セット DK-52
ホーザン(HOZAN) 令和5年 第二種電気工事士技能試験 練習用部材 DK-52 2回セット ハンドブック付
ホーザンのYouTubeチャンネルで練習する方は、こちらを選んだ方が混乱が少ないと思います。
ホーザンのYouTubeチャンネルについては、勉強方法の記事(下記記事)で紹介した通り、活用したいものです。
第二種電気工事士試験に合格する為に!2022年 技能試験の勉強方法
電線の長さも器具の数も、他のセットより多めになっています。
連用取付枠などは、使いまわしはできますが、消耗品です。
数が多いに越したことはありません。
具体的には、リングスリーブ、埋込連用取付枠などが多めになっています。
失敗して、消耗品が無くなる心配をせずに、練習できます。
今後、電気工事をする際にも、余った消耗品が使えるのは嬉しいです。
少し割高ではありますが、選ぶ価値は十分にあると思います。
ホーザンのセットには、ハンドブック、合格クリップが含まれます。
合格クリップは、電線をまとめるクリップです。
リングスリーブでの圧着の際に役立ちます。
こちらもとても便利なので、ホーザンの動画を見てみてください。
欲しくなると思います。
モズシリーズ 2の1(にのいち)
他にも、モズシリーズのセットがあります。
第2種電気工事士技能試験セット モズシリーズプレミアム 動画解説付 電線器具2の1(にのいち) 電線2回分と器具セット 2023年
第二種電気工事士 技能試験セット モズシリーズ 電線器具ダブルセット練習用材料 2023年 2種 電線1回分+器具
価格は高くないのにセット内容は十分で、需要があると思うので載せておきます。
Amazonでは2回分が見つからなかったので、1回分の電線セットです。
動画、解説冊子、プレートはずしキーが付属します。
加えて、申し込むとケーブルバンドを受け取れるようです。
ほかの選択肢
さらに安いものを探している方には、安いセットも存在することをお知らせしておきます。
ただし、器具が試験で使うものと異なる場合があります。
上記でおすすめしたセットは、できるだけ試験で使われている器具や電線を集めたものです。
試験当日に使う器具で練習した方が、当日の混乱が少なくなります。
例えば、極端な話ですが、コンセントの色が練習セットで黒色、試験当日は白だった場合、違和感は覚えると思います。
電線の差込口の形状が違ったり、ストリップゲージが違ったりもするので、しっかりとリスクを考えた上で探してみてください。
練習セットを購入しない方法
電線や器具をバラで購入する方法です。
電気工事の経験がある方や、そばに教えてくれる人がいる方に可能な方法です。
ホームセンターなどでは、練習セットに入っている器具がバラで販売されています。
練習セットには、使いまわしできる器具が複数含まれる場合があります。
例えば、スイッチは複数個セットにされていますが、接続方法は複雑ではありません。
慣れている方にとっては、わざわざ全種(3路、4路、ホタルなど)を揃える必要はないかもしれません。
全種揃えたとしても、同じ種類のスイッチは2つも必要ないかもしれません。
このように、どの器具が必要なのか判断できる方なら、バラで購入するのもアリです。
必要なものがある程度揃っているなら、バラで購入した方が無駄がないですね。
ただ、一通り練習するとなると、セットで購入した方が安いし早いという場合もあります。
リストを作って買いに行く手間や、目当てのものが見つからない可能性なども考えてみてください。
電線のみのセットや器具のみのセットも販売されているので、個人的にはバラで購入しなくてもいいのではないかと思います。
まとめ
意外と複雑な、電線・器具セットの選び方について紹介しました。
この記事を読んでいただければ、買い間違えるという可能性は減るのではないかと思います。
筆者のおすすめは、準備万端シリーズの2回分です。
実際に、第二種電気工事士の試験を受けたときも、このセットで満足いくまで練習できました。
多くの方が、練習期間は2か月ほどだと思います。
筆記試験の自己採点が終わったら、すぐに練習を開始しましょう!
工具を選んでない方は、下記記事を参考に選んでみてください。
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