電気工事士の技能試験の練習に必要な器具・電線のセットにレンタルが登場しました。
第二種電気工事士試験については、下記記事で紹介しています。
電気工事士の技能試験では、電線・器具の練習セットと必要な工具セットを用意しなくてはなりません。
どちらも安くはなく、少しでも節約したい部分ですね。
今回紹介するのが、電線と器具のレンタルです。
購入するよりも安く済みますし、ゴミを減らすことにもつながります。
意外と簡単に返送もできるので、購入よりレンタルを選ぶ人が増えそうだと感じました。
準備万端シリーズのレンタル版について、詳しく見ていきましょう。
準備万端シリーズとは
準備万端シリーズは、有限会社ジェイメディアネットが販売する電線・器具などです。
準備万端シリーズ レンタル版第一種・第二種電気工事士の技能試験の練習に必要なセットを販売しています。
実際に私が第二種電気工事士の試験を受けたときにも、準備万端シリーズにお世話になりました。
1回練習分から3回練習分までの電線・器具のセットを購入できます。
準備万端シリーズは器具や電線の他に、動画や電子書籍の参考書がセットになっています。
付属品のプレートはずしキーやタイループもかなり便利なアイテムです。
また、準備万端シリーズは技能試験の練習のサポートも充実しています。
練習中に分からないことを聞くこともできるのは、ありがたいですね。
準備万端シリーズに入っているもの
準備万端シリーズに入っている器具は、販売サイトで写真で確認できます。
準備万端シリーズ公式サイトその年の候補問題に合わせて、必要な器具を用意してくれています。
写真をもとにリストを作ったので、気になる方は確認してください。
ちなみに、このリストは2023年のものなので、2023年に必要な器具が揃っていますね。
基本的に、候補問題を解いていて器具が足りなくて解けない、という状況にはならないので大丈夫です。
第二種電気工事士試験用の1回分の内容をリストにしました。
器具
- ランプレセプタクル
- 露出型コンセント
- 引掛シーリング(角型1個・丸型1個)
- 配線用遮断器
- 接地極付コンセント20A250V
- 埋込コンセント(EET)
- 埋込コンセント(1口・2口)
- 埋込形スイッチ(表示灯内蔵・タンブラ)
- 埋込形タンブラスイッチ(3路・4路)
- 埋込形パイロットランプ
- ねじなしボックスコネクタ
- 金属管
- 絶縁ブッシング
- ボックスコネクタ
- 可とう電線管
- ゴムブッシング(19・25)
- 端子台6P
- 埋込連用取付枠
- アウトレットボックス
電線
- VVF(1.6-2C・1.6-3C・2.0-2C・2.03C)
- EM-EEEF2.0-2C
- VVR(2.0-2C・1.6-2C)
- IV1.6(黒・白・赤・緑)
1.6ミリの2芯線を1.6-2Cと記載しています。
13問を解くのに必要な長さを用意してくれています。
消耗品
- リングスリーブ(中・小)
- 差込形コネクタ(2本用・3本用・4本用)
- ボンド線
- 接地用取付ネジ
付属品
- プレートはずしキー
- 電線固定タイループ
- 参考書(電子書籍)
他の器具・電線セットに負けないポイント
準備万端シリーズは、付属品がついてくるのがおすすめのポイントです。
プレートはずしキーは、器具を傷つけずに簡単に電線をはずせる道具です。
マイナスドライバーなどで電線をはずすこともできるのですが、うまく入れられないと時間がかかってしまいます。
13問分の練習をするには、1問1時間でも13時間かかるわけです。
2周するとなると26時間以上となりますね。
器具の電線を抜くのにいちいち時間がかかっていると、練習に当てられる時間が減ってしまいます。
プレートはずしキーがあるのとないのとでは、違ってきますよ。
また、電線を分けてとめられるタイループもあると便利です。
電線が多くなってくると、リングスリーブで圧着する電線が分かりにくくなります。
そんな時に電線をまとめておくと、一目でどの電線を圧着すればいいか分かりますね。
レンタルが良いのか、購入が良いのか?
準備万端シリーズはおすすめですが、レンタルの必要があるのかについても考えてみましょう。
レンタルのメリット
- 購入するより安価
- 使った後の電線の処理は段ボールに入れるだけ
- SDGsの取り組み
1番のメリットは価格が抑えられることではないでしょうか。
電線や器具は安いものではないので、少しでも価格を抑えたいところです。
また、使い終わった電線などを捨てる時には分別が必要ですし、分別中に尖った電線で指を切る心配もあります。
実際私も尖った電線を袋に入れると、袋を突き破ってしまって苦労しました。
レンタルなら練習後の後片付けも簡単です。
レンタルしたものは全て段ボールに入れて送り返します。
細切れの電線などのゴミも、そのまま段ボールに入れて送り返すことができます。
練習が終わったら段ボールに入れるだけで片付けられるので簡単ですね。
他にも、SDGsに向けた取り組みとして、レンタルを行っています。
持続可能な社会への取り組みに参加してみてはいかがでしょうか。
電線もきちんと分別すれば再利用できます。
購入のメリット
- 器具や電線を使い続けられる
- 余った電線を利用できる
- 試験に失敗した時にもう一度器具を購入しなくて済む
- 人に譲ることができる
- 返送する手間がない
購入のメリットは、電線や器具が自分のものになるというところですね。
実際に電気工事をする時に使える器具もあるので、後から使いたい場合は購入も良いと思います。
ただし、後から必要なものだけ購入する方が、いらないものが残らなくて良いかもしれませんよ。
あまり考えたくないところですが、試験に失敗した時にもう一度レンタルする必要がないのも購入のメリットです。
電線と器具のセットを購入していれば、試験に失敗した時に電線のみ買い足せば練習ができます。
多めに電線を購入していれば、買い足す必要もない可能性もありますね。
また、試験に受かった後、会社の後輩や知り合いに器具を譲ることもできます。
使わないようなら譲るという方法もありますね。
レンタルだとすぐに返送する必要があるので、面倒に感じる場合もあると思います。
知り合いに譲れるのであれば、その方が簡単かもしれません。
ただ、使用済みの電線やリングスリーブなどのゴミの処理は必要になってきます。
レンタルのしくみ(準備万端シリーズ)
準備万端シリーズのレンタル版の利用手順を紹介します。
- レンタル版を選んで購入
- 自由に練習
- 技能試験
- 段ボールにレンタル品全てを詰めて返送
購入時はレンタル版を選びましょう。
準備万端シリーズ レンタル版支払い方法は、クレジットカード、Amazonペイ、代金引換、銀行振込が選べます。
当然ですが、電線や器具は自由に使って大丈夫です。
ゴムブッシングに切り込みを入れたり、電線を細かく切ったりしても返送時に段ボールに詰めて返せば大丈夫です。
コンセントなどの器具は、1問解いたら電線をはずして次の問題で使うことになります。
電線をはずす時はプレートはずしキーを使うと素早くはずせますよ。
はずす際に間違えて傷をつけてしまっても、損害賠償を請求されることはありませんので安心してください。
リングスリーブでつないだ電線など(もう使わないもの)がたくさん出ると思いますが、段ボールに入れて保管しましょう。
段ボールに入れて送り返せば、分別して処分してくれます。
技能試験では、レンタルされているプレートはずしキーや電線をまとめるためのタイループを利用できます。
試験が終わったら次の日が返送日です。
試験後に荷造りして発送しても、試験の次の日に発送しても構いません。
届いた時に入っていた段ボールに全て詰め込んで梱包し、着払い伝票を貼りましょう。
あとはコンビニなどで発送するだけです。
準備万端シリーズのレンタル版の種類
レンタル版は送料無料、返送料(返す時)無料です。
1回練習用から3回練習用までを選ぶことができます。
個人的には2回用をお勧めします。
技能試験の練習は、13問を2周するのが良いと思います。
1回目は時間がかかっても、動画などで解き方を覚えながら解いていきますね。
2回目は試験当日と同じように何もない状態で練習します。
最後に苦手な部分を余った電線で練習すれば、時間内に解けるようになるはずです。
実際に試験を受けてみて、この方法が効率が良いと思いました。
技能試験の練習方法について、別の記事でも詳しく紹介しています。
第二種電気工事士試験に合格する為に!2022年 技能試験の勉強方法
もし、お金と時間に余裕があり、不安であれば3回練習用を購入しても構いません。
器用な方は、1回分で十分な場合もあります。
練習時間がどれくらい取れるか、どれくらいで完璧に解けるようになるかをイメージして選んでください。
準備万端シリーズのレンタルについて紹介しました。
レンタルを望む声も多かったようで、ようやくレンタル版の販売が始まったというところです。
正直、技能試験の練習にはレンタルの器具・電線で十分だと思います。
試験が終わってから、もう使わない電線の処理に困ることもなくてとても便利な仕組みです。
試験が終わってからも練習用の電線や器具を使う方以外は、レンタルが断然お得です。
レンタル数は限られるとのことなので、早めに申し込んでくださいね。
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