ポーションを全自動で作る施設を作りました。
応用できるように、仕組みを詳しく解説します。
材料をホッパーに入れておくだけで、チェストにポーションが貯まっていく施設になります。
大きさは、外壁を含めて横6マス、奥行き13マスです。
また、材料の仕分けを追加することも可能です。
材料や実際の作り方については、別の記事で紹介しています。
応用よりも実際に作ってみたい、という場合はマイクラパート180がおすすめです。
全自動でポーションをつくるために
全自動でポーションを作る前に、基本的なこと・間違いやすい部分を確認しておきましょう。
ポーションの材料と投入
- ポーション材料は醸造台の上から入れる
- ブレイズパウダーと水入り瓶は醸造台の横から入れる(同じホッパーでも大丈夫)
ポーションの材料は、ホッパーで自動投入できます。
ブレイズパウダーは、1個で20回醸造ができます。
ブレイズパウダーを醸造台に64個、横のホッパーに64個入れておけば補充はほとんど必要ありません。
ポーションの排出
完成したポーションをホッパーで吸い出します。
醸造台の下に設置したホッパーは、ポーションのみを吸い出します。
材料やブレイズパウダーはそのままなので安心してください。
ホッパーで吸い出す場合は、ポーション作成中、ホッパーをロックする必要があります。
ポーションが完成したことを検知して、ホッパーのロックを解除する必要がありますね。
ポーションの完成をどう検知するかがポイントとなります。
以前作った自販機は、ポーション作成時間を計算してタイマーで動作させましたが、どうしても無駄な時間ができてしまいます。
ポーションの完成を、材料の動きによって検知するのが効率的でした。
詳しくは、材料を投入する回路で紹介しますね。
全自動でポーションをつくるための回路と利用例
先に、必要な回路の形を紹介します。
詳しい説明はこの後するので、わからない部分の確認に利用してください。
材料を投入する回路
材料を投入する部分はこの通りです。
奥行き5マス、高さ6マスあれば作れます。
醸造台上のホッパーの材料が入っていないマス(スロット)は、アイテムで埋めておきます。
土、石などのような醸造台に入らない、1スタックが64個のアイテムを入れましょう。
回路の動きは、以下の通りです。
- ポーションの作成が終わる
- 1個目の材料が醸造台に移動し、コンパレータの信号がオフになる
- 信号の反転で、ドロッパーを動かす
- 次の材料が醸造台上ホッパーに入る
オフザーバーと粘着ピストンの顔の向きは、以下のようになっています。
水入り瓶を入れる回路
水入り瓶を入れる回路です。
この状態だと、醸造台を含めて12マス、高さ3マスが必要になります。
トラップドアの中には水を入れています。
向きを変えることでコンパクトにすることが可能です。
コンパクトにすると5マスで収まりました。
その分高さは4マスとなっています。
材料がなくなると反応するランプ・装置を一時停止する回路
①材料がないときにオンのランプ
回路を一直線に延ばした回路です。
ホッパーにアイテムが入ると、コンパレータが信号を出します。
リピーターで信号を増幅した後、信号を反転させています。
どちらか一方でも材料がなくなったら、ランプが点灯する仕組みの完成です。
②コンパクトな回路
上に延ばすことで回路の幅をおさえられます。
まず、1段目と2段目です。
リピーターはレッドストーンダストでも問題ありません。
ただ、リピーターは左右のブロックに信号を与えないので、信号の干渉が起きにくくおすすめです。
混み合った回路を作るときにはダストを使うと意図しない動きの原因になります。
次に3段目と4段目です。
横から見るとこんな感じです。
見やすいように、ドロッパーの片側だけ作ったものです。
この状態だとアイテムがなくなったときに、レッドストーントーチが光りランプが点灯します。
③材料があるときにオンのランプ
単純に信号を反転させることで、材料があるときはランプが点くようにできます。
1つでも材料がなくなったホッパーがあれば消える仕組みです。
フルブロックとレッドストーントーチで反転します。
④ポーションの作成を止める回路
コンパレータの先のレッドストーンダストに信号を与えると、ポーション作成を止められます。
レッドストーンで回路を止めるだけです。
コンパレータの後ろ側にレッドストーンが来るように配置します。
必要な回路の詳細な説明
回路の形がわかったところで、詳しい説明に移ります。
応用して回路を作りたい場合に、参考にしてください。
材料を投入する回路
材料を投入する部分はこのようになります。
ドロッパーに入れる材料の順番は、以下の通りです。
1個目の材料は予め醸造台上のホッパーに入れておくので、1個目が1番上のドロッパーに入ります。
アイテムの動きは、以下の順番です。
ポーション完成→ホッパーの中の1個目の材料が醸造台に移動→ドロッパーから②③④①の順でホッパーに送られる→順番に醸造台に送られる
醸造台上のホッパーの中身はこのように、使わないマス目を埋めておきます。
使わないマスが埋まっていることで、ポーション材料が1個ずつホッパーに入ります。
順番が入れ替わるのを防ぐ役割があるわけです。
空マスを埋めるアイテムは、醸造台に入らないもので1スタックが64個のアイテムを選びましょう。
部分ごとに分けると以下のような回路になっています。
- ポーションの完成を検知
- 完成したポーションが排出されるまでの信号遅延
- 信号を上に上げる回路
- 信号の反転
- 1回だけオンの信号を送る(オブザーバー・粘着ピストン)
1.ポーションの完成を検知
コンパレータでホッパーの中身が減ったことを検知しています。
コンパレータはホッパーに入っているアイテム数によって、レッドストーン信号の強度が変化します。
ポーションの材料がホッパー内にある時は強度2、空のマスを埋めるアイテムのみになった時は強度1の信号です。
もう少し詳しく説明すると、ホッパーが満タンの時に強度15の信号を出します。
ホッパーが空の時は、強度0の信号です。
任意の強度の信号を出すのに必要アイテム数の計算は複雑なので、実際に試してみるのが確実です。
ちなみに計算式は以下の通りです。
(ホッパーのスロット数×1スタックの個数÷14)×(出したい信号の強さ-1)
強度1の信号を出すのは、アイテムが22個以下の時です。
23個目のアイテムが入ったところで、信号の強度は2に上がります。
材料を投入する回路は、レッドストーンダストが2個置いてありますね。
ポーション完成後は、ダストが1個しかオンにならず、リピーターがオフになります。
すると、反転された信号でドロッパーがオンになり、材料が投入されるわけです。
2.完成したポーションが排出されるまでの信号遅延
リピーターを利用している理由についても、整理しましょう。
ポーションが完成したら、以下の順に動かします。
- 完成したポーションの排出
- 材料と水入り瓶の投入
材料の投入の回路に、リピーター(最大遅延)1個分の遅延を追加して先にポーションを排出するようにしています。
最大遅延のリピーターにしなかった場合は、完成したポーションが醸造台下のホッパーに残るなどの不具合が起きます。
3.4.信号を上に上げる回路・信号の反転
レッドストーン信号を上に上げる方法はいくつかあります。
ブロックで階段を作って、レッドストーンダストで上に回路を延ばすこともできます。
コンパクトなのは、レッドストーントーチとフルブロックを交互に設置する方法です。
トーチは、フルブロックと交互に設置していくと、オンとオフを繰り返しながら(信号の反転)上に信号を伝えます。
信号が反転しながら上に上がっていくので、一石二鳥ですね。
コンパレータから信号が来ていない時にトーチがオンになるように(反転するように)回路を作りましょう。
コンパレータからの信号がオフになった時(材料が移動した時)に、ドロッパーをオンにしたいので信号を反転する必要があります。
反転した信号は粘着ピストンにつなげます。
5.1回だけオンの信号を送る(オブザーバー・粘着ピストン)
オブザーバーと粘着ピストンは、1回だけオンの信号を伝える回路です。
オブザーバーを置くだけでは、オンになった時とオフになった時の2回信号が出てしまいます。
粘着ピストンを動かすと、動いたことをオブザーバーが検知し、隣り合ったドロッパーに信号を伝えます。
ここで、オブザーバーの位置には注意が必要です。
ドロッパーに信号を与えると、隣り合ったドロッパーもアイテムを吐き出すという特徴があります。
1つのオブザーバーで最大3個のドロッパーを動かせます。
材料が4個もいらない場合は、ドロッパーの代わりにフルブロックを入れても大丈夫です。
フルブロックに隣り合ったドロッパーが、材料を吐き出します。
水入り瓶を入れる回路
水入り瓶をつくって、醸造台に入れる回路はこのようになっています。
わかりやすいので、1直線の回路で説明します。
水入り瓶をつくるには、ディスペンサーが必要です。
水源に向けて、ディスペンサーで空瓶を吐き出します。
ディスペンサーの9つのマスに空きがある場合、ディスペンサーの中に水入り瓶ができてしまいます。
ディスペンサー内は常に空瓶で満たしておく必要がありますね。
空瓶の補充用ホッパーは必須と言っても良いと思います。
水源は、直接ホッパーの上につくり、トラップドアで水が流れるのを防いでおきます。
醸造台に入れる水入り瓶は、ちょうど3個作る必要があります。
ディスペンサーに最大遅延のリピーターを通した信号を送ると、ディスペンサーが3回カチカチカチと動きます。
稀に2個しか水入り瓶が作られないこともあるようです。
とはいえ、ほとんどの場合は、最大遅延のリピーターを使った回路で3個の水入り瓶が作られました。
醸造台近くのコンパレータからとった信号を、リピーターで増幅して水入り瓶の回路につなぎます。
リピーターは、どんな強度の信号が送られても15の強度の信号を出します。
強度1の信号を15に増幅して、回路を長く延ばせるようにしているんですね。
コンパレータからの信号は、ボタンのような一瞬の信号ではなく、レバーのような長い信号です。
オブザーバーと粘着ピストンで1回だけの信号を送り、長い信号を一瞬の(1回の)信号に変換します。
さらに、空瓶を3個発射するためにリピーターを使い、任意の長さだけオブザーバーが向かい合うようにしています。
材料がなくなると反応するランプ
ポーションの材料がなくなった時に教えてくれるランプがあると便利です。
補充が必要な材料は、以下の通りです。
- ドロッパー内のポーション材料
- 空瓶
- ブレイズパウダー
ホッパーやドロッパー、チェストなどの中身はコンパレータで検知できます。
また、材料を入れているドロッパーなどに直接つながず、ホッパーなどを間に挟むことでゆとりができます。
回路が混み合っている時や、材料を一度にたくさん補充したい時に使ってみてください。
ドロッパーのどれか1つでも材料がなくなったら信号が出る回路にする必要があります。
まず、4つのコンパレータがオンの時(材料があるとき)だけ信号が出ない回路です。
材料がなくなったらランプが光るので、補充しなくてはならないことに気づきやすくなります。
各コンパレータから出た信号をつなぎ、反転してからレッドストーンランプにつなぎます。
さらにこの回路を反転すると、AND回路と呼ばれる回路になります。
AND回路は、全てがオンの時(材料があるとき)だけ信号が出る回路です。
全ての材料があるときだけ信号が出るので、ランプが消えたら材料を補充する形ですね。
信号の反転で、材料がなくなった時にランプを点けたり消したりできます。
好みの方を採用しましょう。
材料の仕分けも自動化したい場合
ドロッパーに付けるホッパーを延ばせば、仕分け機を増設できます。
材料補充ランプの回路を邪魔しないように、上に延ばすのが良いと思います。
仕分けの仕組みは、少量を仕分けるものと溢れるほどのアイテムを仕分ける場合で変わってきます。
壊れない仕分け機
一度にたくさんのアイテムを仕分ける場合、列によって形が変わる仕分け機がおすすめです。
偶数列
奇数列
作り方については、倉庫の記事で確認してください。
簡単な仕分け機
材料を大量投入しない場合は、簡単な仕分け機でも大丈夫です。
この仕分け機は、ホッパーにたくさんのアイテムが入ると壊れてしまうタイプの仕分け機です。
しかし、作るのが簡単で場所も取りません。
材料補充用のホッパーやディスペンサーが満タンになった時に壊れる可能性があります。
10スタックも20スタックもまとめて入れない限りは、壊れることはないということですね。
基本的には、こちらのタイプの仕分け機がおすすめです。
簡単な仕分け機の作り方は、こちらの記事で紹介しています。
自動仕分け機の作り方!スケルトントラップで使う/マイクラ パート78
まとめ
全自動ポーション作成に挑戦しました。
試行錯誤を繰り返し、コンパクトな回路にできたと思います。
複数の回路を使うので少し難しい部分もありますが、とても便利な施設です。
何より、ポーションが自動で作れるという面白さがありますね。
レッドストーン回路に興味のある方は、ぜひオリジナルのポーション自販機を作ってみてください。
とりあえず作ってみたい、という場合は下記記事を参考にどうぞ。
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